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2年間の予定で来ていたシエラレオネでの勤務だが、来月でちょうど2年を迎える。次の勤務地について去年の12月の時点で仮決定が伝えられていたが、先週半ばに本決まりした。
新しい勤務先は、ニューヨークのDOCO 開発オペレーション調整室(以前は国連開発グループ室と言われていた)。国連改革の政策策定をする機関で、UNDP, WFP, UNFPAとUNICEFをリーダーとし、33の国連機関で構成される国連開発グループの支援をする。DOCOはUNDPがアドミニスターしているが、UNDPの一部ではないので、一時UNDPを離れることになる。その中でも、私は紛争中・紛争後の国を担当するチーム入ることになっている。私の前任者はイラク、パレスチナ、ハイチ、アイボリーコーストなどの国を担当し、国連カントリーチームの戦略企画の支援などをしていたという。以前このチームが開催したワークショップに参加したことがあるが、なかなか面白い人が集まっていると感じた。4月1日に着任する。
シエラレオネからニューヨークへの移動で大きな生活・仕事環境の変化になるだろう。 残り少ないシエラレオネでの生活を出来る限り楽しみたい。
土日と両日、ビーチでのジョギングをした。運送中に味が落ちてしまうのか、おいしいワインが買えないフリータウンで、今日フリータウンンスーパーマーケットでかったアルゼンチンのワインは結構いけることもあり、なかなか気分が好い。ところで、最近気になっている番組がある。BBCのマインド・コントロールという番組で、デレン・ブラウンなる人がフィーチャーされている。色々な心理的トリックやマジックを使って、無神論者をキリスト教徒にコンバートしたり、人の考えている数字を当てたりする。一番印象に残っているのがサブリミナル効果を使ったもの。マーケティングの専門家2人を連れてきて、実物大のクマの置物を売るマーケティングのピッチを作らせるのだが、どういうロゴを作るのかを、デレンは予め見事の予測した。トリックは、この2人を連れてくる道中で、様々な仕組みをこらし、2人の印象に残るようなものをちりばめていたこと。例えば、天使の羽を書いたTシャツを着た子供たちがある歩道を横切るとか、印象的な看板の横を通るとかいうもの。そして、実際この2人が書いたものは、これらの、道中で見たものの集合体であった。彼らとしては全くクリエイティブに描いたつもりだったが、実はコントロールされていたということ。これが本当であれば、かなり考えされられる。当然私自身で起こしていると思っている行動も、社会的な要素に影響をされているのは否定できないだろうが、ここまで統制されているとしたら、、、?
しばらくぶりで、大学時代に所属したラクロス部のOB会から連絡があった。(←部のウェブサイトから)私は卒業以来全く参加できていないが、OB会の集まりは毎年行われている。創部20年近く経ち、OB会も大きくなってきたので、同期のメンバーについて面白い話を何か書いてくれと言われ、思い出話を書いて送った。思い起こせば大学時代はラクロスばかりやっていた。毎朝6時前に起きて、川端二条の家から自転車で出町柳の鴨川沿いのグラウンドまで行き朝練。練習後はそのまま学食に直行して昼ごはん。満腹になった後は家に帰って昼寝をするという生活。私の時代は、1部と2部リーグを行き来していたチームだったが、今では全日本選手権にも常連となるほど強くなっているらしい。その後、ロンドンに留学中も少し余裕が出てきた2学期目から、大学のラクロスチームに参加し、ロンドンの社会人チームや、Oxford大などと週末に試合をしていた。それ以来プレーをする機会はなくなったが(もちろんシエラレオネにチームは無い)、またどこかで出来ることに期待したい。
今日、お隣さんのイタリア人夫婦に招かれ、ディナーをごちそうになった。同席したのは、アレッサンドロがミラノで通う教会の神父と、2日前に氷製造機を売りに来たイタリア人の会社員2人。正確にいえば、売りに来たと言うよりも、設置しに来たと言った方が正しい。アレッサンドロの働くイタリアのNGOの資金で約500万円の氷製造機を購入し、ある村で、腐りやすい魚を保存できるようにするというプロジェクトの一環らしい。1日に1トンの氷を製造できるらしく、氷製造コストも市価の3分の1でできるというふれこみ。ちなみにこの村で電気は通っていないため、2台の発電機も一緒に設置するという。しかし、イタリアの氷製造機のコストパフォーマンスは実際のところどうなのか。イタリア製の氷製造機は、おそらく質のいい氷をつくるのだろうが、この国でそれがもとめられているのかは疑問だ。実際、フリータウンで一番大きな氷屋さん「Ice Ice Baby」は中国製の氷製造機を使っており、この2人のイタリア人によれば、中国製の機械は、材料もステンレススチールを使わないとかで価格的には大分安いらしい。このビジネスにおいて、機械が一番大きなコストということを考えれば、中国製の機械を使った方が当然氷の値段も安くなる。まあ、ディナーの場所であまりかみついてもしょうがないので、氷の彫刻や、氷のホテルなどとりとめのない話をしていたが、やはりヒモ付き援助は、コストパフォーマンスが低下しがちになるということだろうか。
私の働く組織では、近年頻繁に起こる、世界各地での自然災害や紛争後の早期の復興に緊急事態に対応できる体制を強化するため、2006年に新しいSURGEという仕組みを作った。これは毎年緊急事態に対応する人員を毎年20人ほどあらかじめ選抜し、本部のロスターとして登録し、緊急事態が起こった際すぐに当地に派遣する仕組み。人道支援時に活動を行うUNHCR,OCHA,WFPなどと違い、UNDPは活動の大半が開発援助なのでこういった場合の対応に困ることが多かった。実際津波の復興時には、この仕組みは存在せず、被災地の事務所では膨大な仕事をこなすための人材をかき集めるのにかなり苦労していた。私もこのSURGEの人員に入ることになった。どこかの事務所から要請があった場合、3-4日以内に現地入りをする必要がある。常にパックの出来たスーツケースを準備しておこうか。
ここ最近1ドル90円を切っている。ドルで給料をもらっている身としては、なんとなく損をしている気になる。シエラレオネでのレオネ・ドル相場はほぼ固定されているため、シエラレオネにいる間はいいが、やはり日本に帰るときなどには影響がでる。一方、国連で雇用されている間はドル建ての給料自体が(相対価値は別として)下がるということはないので、そういう意味では、今のところ不況の影響は直接受けているわけではない。むしろ、今が買い時と、各地で底値に近づいたと言われる不動産を買う人もいるくらいだ。私も今まで考えたことはなかったが、不動産でも買ってみるかという気にもなる。
今日は、午後5時あたりから同僚と一緒にラムリー海岸沿いを波の音を聞きながら走った。砂浜を走るのは、アスファルトを走るよりも大変だ。しばらくすると日が沈みだし、きれいな夕焼けが。45分ほど走ったあとは、ゆっくりと砂浜を歩き、クールダウン。ストレッチもして1時間ほどの運動を終了。これは結構癖になる。
ちょうど雨季が終わったここ最近、気温がぐっと低くなっている。温度計がないので正確には分からないが、感覚的には25度くらいか。夜はさらに気温が下がり、毛布(らしきもの)を2枚重ねて、さらに長そでのTシャツを着なければ、夜寒くて目が覚める。空気も乾燥しており、風も強い。汗をかくほどの暑さに比べれば過ごしやすいか。
先週は、新しいERSGへのブリーフィングなどで、結構忙しくしていた。同僚達と金曜日の夜に中華料理を食べに行ったが、皆ストレスが少し溜まっていたのか、その後カラオケ、そしてナイトクラブ「パディーズ」へとハシゴし、帰ったのは朝4時近く。土曜日は二日酔で丸一日つぶれた。たまにはいいか。さて、今週は本部の危機復興・予防局から3人世界銀行の本部から2人のジョイントミッション(合同出張?)で、計5人がシエラレオネに来ることになっている。こういう本部からの出張というのは、実は結構手間がかかる。予定を立てたり、アポを取ったり、ホテルの予約したり、車を手配したりなどなど普通の業務の上にのしかかってくる。まあ、火曜日からくる2人は個人的にも親しくしているので、少しは気が楽だ。そして非常に働き者のNさんがいるので非常に助かっている。そつなくこなしたい。
ここ数か月、オフィスで物がなくなることが多くなった。私自身、現金100ドル以上、そして、去年買った、お気に入りだったデジカメが鞄から無くなった。私のオフィスの周りの同僚達も、Ipodや、メモリースティック、現金が無くなった。すべて勤務時間中もしくは、週末出勤中のことで、物がなくなった時にいつもいる、掃除係の男性Cに疑いがかかった。とりあえず、内部での調査をセキュリティー係にしてもらい、そのあと、掃除係2人が警察で調書を受けることとなっていた。その当日、疑いのかかっていたCは、オフィスから突然姿を消し、戻ってくることはなかった。はたして彼が本当の犯人だったのだろうか。いずれにせよ、これでこの騒動がおさまってくれればいいが。
先週、シエラレオネの国連事務総長執行代表として、ドイツのマイケル・シュランバーグ氏が着任することになった。このポジションは国連の駐在調整官とUNDPの駐在代表も兼ねる。彼は去年の後半より臨時代表としてすでに働いていたが、それが正式になった形になる。元イラクでの副特別代表も務めた。まだ数回しか会ったことはないが、非常にダイナミックな人だ。国連改革の取り組みとして、「1つの国連」事業が8つの国で行われているが、シエラレオネも、自主的にこの取組に参加する動きがある。トップが変わると組織も変わる。
先日エチオピアで物議をかもしだす法律ができた。外国資金が10%以上入っている、民主化、人権、子供の権利、男女・宗教間平等関係の活動をするNGOが禁止されるというものだ。シエラレオネでも、NGO規制に関する議論が最近盛り上がっている。政府が、去年の12月にNGO規制に関するガイドラインの原案を作ったからだ。政府側の言い分としては、開発援助の内、4分の1の資金がNGOに流れている中、このアクターの活動を把握し、政府の優先順位にアラインしなければ援助の効率性が下がるということ。一方NGOとしては、そもそも政府と距離を置くということがRaison d'etreである機関が多く、原則的にも感情的にも受け入れられないという意見が多い。ある大国の大使も今日直接政府高官に異議を申し立てたという。今日、その政府の仕掛け人と話をする機会があったが、彼も彼なりの言い分があり、国連とドナーに直接説明をしたいと言った。また、この規制案は、大手NGOが草案したものだとも言った。今後もこの議論の進展に注目したい。