2009年1月31日土曜日

緊急時の対応体制

私の働く組織では、近年頻繁に起こる、世界各地での自然災害や紛争後の早期の復興に緊急事態に対応できる体制を強化するため、2006年に新しいSURGEという仕組みを作った。これは毎年緊急事態に対応する人員を毎年20人ほどあらかじめ選抜し、本部のロスターとして登録し、緊急事態が起こった際すぐに当地に派遣する仕組み。

人道支援時に活動を行うUNHCR,OCHA,WFPなどと違い、UNDPは活動の大半が開発援助なのでこういった場合の対応に困ることが多かった。実際津波の復興時には、この仕組みは存在せず、被災地の事務所では膨大な仕事をこなすための人材をかき集めるのにかなり苦労していた。

私もこのSURGEの人員に入ることになった。どこかの事務所から要請があった場合、3-4日以内に現地入りをする必要がある。常にパックの出来たスーツケースを準備しておこうか。

2009年1月27日火曜日

円高ドル安と経済不況の狭間で

ここ最近1ドル90円を切っている。ドルで給料をもらっている身としては、なんとなく損をしている気になる。シエラレオネでのレオネ・ドル相場はほぼ固定されているため、シエラレオネにいる間はいいが、やはり日本に帰るときなどには影響がでる。

一方、国連で雇用されている間はドル建ての給料自体が(相対価値は別として)下がるということはないので、そういう意味では、今のところ不況の影響は直接受けているわけではない。むしろ、今が買い時と、各地で底値に近づいたと言われる不動産を買う人もいるくらいだ。

私も今まで考えたことはなかったが、不動産でも買ってみるかという気にもなる。

2009年1月25日日曜日

海辺のジョギング

今日は、午後5時あたりから同僚と一緒にラムリー海岸沿いを波の音を聞きながら走った。砂浜を走るのは、アスファルトを走るよりも大変だ。

しばらくすると日が沈みだし、きれいな夕焼けが。

45分ほど走ったあとは、ゆっくりと砂浜を歩き、クールダウン。ストレッチもして1時間ほどの運動を終了。

これは結構癖になる。

2009年1月23日金曜日

寒い

ちょうど雨季が終わったここ最近、気温がぐっと低くなっている。温度計がないので正確には分からないが、感覚的には25度くらいか。夜はさらに気温が下がり、毛布(らしきもの)を2枚重ねて、さらに長そでのTシャツを着なければ、夜寒くて目が覚める。空気も乾燥しており、風も強い。汗をかくほどの暑さに比べれば過ごしやすいか。

2009年1月19日月曜日

本部からのミッション

先週は、新しいERSGへのブリーフィングなどで、結構忙しくしていた。同僚達と金曜日の夜に中華料理を食べに行ったが、皆ストレスが少し溜まっていたのか、その後カラオケ、そしてナイトクラブ「パディーズ」へとハシゴし、帰ったのは朝4時近く。土曜日は二日酔で丸一日つぶれた。たまにはいいか。

さて、今週は本部の危機復興・予防局から3人世界銀行の本部から2人のジョイントミッション(合同出張?)で、計5人がシエラレオネに来ることになっている。こういう本部からの出張というのは、実は結構手間がかかる。予定を立てたり、アポを取ったり、ホテルの予約したり、車を手配したりなどなど普通の業務の上にのしかかってくる。まあ、火曜日からくる2人は個人的にも親しくしているので、少しは気が楽だ。そして非常に働き者のNさんがいるので非常に助かっている。そつなくこなしたい。

2009年1月18日日曜日

物がなくなる

ここ数か月、オフィスで物がなくなることが多くなった。

私自身、現金100ドル以上、そして、去年買った、お気に入りだったデジカメが鞄から無くなった。私のオフィスの周りの同僚達も、Ipodや、メモリースティック、現金が無くなった。すべて勤務時間中もしくは、週末出勤中のことで、物がなくなった時にいつもいる、掃除係の男性Cに疑いがかかった。

とりあえず、内部での調査をセキュリティー係にしてもらい、そのあと、掃除係2人が警察で調書を受けることとなっていた。その当日、疑いのかかっていたCは、オフィスから突然姿を消し、戻ってくることはなかった

はたして彼が本当の犯人だったのだろうか。いずれにせよ、これでこの騒動がおさまってくれればいいが。

2009年1月12日月曜日

新しいERSG

先週、シエラレオネの国連事務総長執行代表として、ドイツのマイケル・シュランバーグ氏が着任することになった。このポジションは国連の駐在調整官とUNDPの駐在代表も兼ねる。彼は去年の後半より臨時代表としてすでに働いていたが、それが正式になった形になる。元イラクでの副特別代表も務めた。まだ数回しか会ったことはないが、非常にダイナミックな人だ。

国連改革の取り組みとして、「1つの国連」事業が8つの国で行われているが、シエラレオネも、自主的にこの取組に参加する動きがある。

トップが変わると組織も変わる。

2009年1月8日木曜日

NGO規制について

先日エチオピアで物議をかもしだす法律ができた。外国資金が10%以上入っている、民主化、人権、子供の権利、男女・宗教間平等関係の活動をするNGOが禁止されるというものだ。

シエラレオネでも、NGO規制に関する議論が最近盛り上がっている。政府が、去年の12月にNGO規制に関するガイドラインの原案を作ったからだ。政府側の言い分としては、開発援助の内、4分の1の資金がNGOに流れている中、このアクターの活動を把握し、政府の優先順位にアラインしなければ援助の効率性が下がるということ。一方NGOとしては、そもそも政府と距離を置くということがRaison d'etreである機関が多く、原則的にも感情的にも受け入れられないという意見が多い。ある大国の大使も今日直接政府高官に異議を申し立てたという。

今日、その政府の仕掛け人と話をする機会があったが、彼も彼なりの言い分があり、国連とドナーに直接説明をしたいと言った。また、この規制案は、大手NGOが草案したものだとも言った。

今後もこの議論の進展に注目したい。

2009年1月4日日曜日

行動様式は変わるか

以前も書いたが、最近ますます感じるのは、国の発展には、国民全体の「行動様式」を変える必要があると言うこと。去年の政権交代の後、「態度の変革」キャンペーンが行われたが、どれほどの効果があったのだろうか、、。まあ、行動様式の変革は、1キャンペーンで変わるものではないのだろうが。

2009年1月2日金曜日

トマトベースのカニソースでイカスミパスタを食べる

色々と不便なシエラレオネで暮らしている中で、何が一番いいかというと、新鮮な魚介類が豊富に手に入ることだろうか。

タイ(スナッパー)の刺身や、ロブスター、サバなどが、ラムリー海岸の漁師から直接手に入ることは以前も書いたが、先日は、ブルークラブを試してみた。その名の通り、青いカニで、私もあまり見たことがなく、見た目手にはおいしそうではないが、Googleで色々調べてみて、普通によく食べられているカニだと知った。サイズは大きくなく、価格もリーズナブルで、6匹で300円ほど。


塩水につけて砂を吐き出させた。結構黒い砂が出てきた。ブルークラブはしかも強暴で知られているらしく、かなりもがいて器から出ようとする。


これをトマトソースに入れる。青い甲羅がだんだんとオレンジ・赤の色に変わっていく。

さらにビーチ沿いでイカから取り出してもらったイカスミを使い、自家製イカスミパスタをつくる。パスタメーカーは、本場のイタリア製。


2分弱程沸騰したお湯で茹でて、パスタソースと絡める。

カニのダシとイカスミの味がしっかり出ており、かなりうまい。

2009年1月1日木曜日

フリータウンの元旦

フリータウンのクリスマスと大晦日シリーズの最終章、フリータウンの元旦というテーマで。

以前も書いたがこの時期は、海外や地方からのシエラレオネ人がどっとフリータウンに押し寄せる時期でもあり、町中がひとでごった返している。よって、↓のように今まで以上に狭い車にひとを押し込めるという状況も出てくる。 9人位は乗っているだろうか。



さて、1月1日はシエラレオネでも休日。大統領府で働くシエラレオネ人のAMK氏に御呼ばれして、彼の別荘地となるラカビーチまで行ってきた。彼は、大統領府の戦略・政策局で働いているが、国の発展に観光業は欠かせないということで、自分で小規模のレストラン兼ロッジを作る構想をここ2年ほど描き続け、ついにビーチ沿いの一等地を手に入れたのだ。そこで、友人を呼んでお披露目をしてくれた。彼は大晦日の晩は、友人達と朝6時半まで踊っていたと言っていたが、元旦の日も全くつかれた様子がない。

アフリカ音楽を聴き、奥さんの手作りのシエラレオネ料理に舌鼓を打ちながら、空港とロッジの間の特別ボートを運行しようとか、料理のメニューだとか、店でかける音楽などの取りとめのない話をした。ビーチはひとで溢れ、皆がサッカーをしたり、水遊びをしたりして楽しんでいる。平和なひと時だ。