まだまだワークショップのネタで引きずるが、ランチ時間に国連エジプトの駐在調整官・駐在代表のJ氏と話をする機会があった。彼は実は私のUNDPのジュネーブ事務所時代の上司でもある。
エジプトと言えば、もう中所得層の国に入っており、中東でもかなり近代的な国として知られている。こういった国での国連の役割は紛争中・紛争後の国とは異なってくる。国連内でも人によっては「中所得層の国などからは国連は撤退すべきではないか」という議論がある。確かに国連の限られた資源を有効に生かすためには、低所得国や紛争中・紛争後の国に集中した方がいいという議論はわかる。しかし中所得層の国になったからと言って開発問題はなくなりはしない。
その代わりに異なった開発のチャレンジが出てくる。インドネシアでもそうであったが、地方間の開発格差がエジプトでは大きな問題らしく(日本でもそうだが、、、、)地方自治戦略・執行の助けが大きな国連支援の柱だと言っていた。また、人権問題、女性の権利などなど国連として推し進めていくべきイシューが山積みらしい。ビジネスでもそうで、例えばトヨタのような世界規模で大成功している大企業も環境問題などの大きな課題を抱えている。「成長」しても悩みは尽きないものだ。
2 件のコメント:
development interventionという言葉が授業の課題文のテーマ中に出てきたので、途上国を対象とした「開発プロジェクト」のことを指すのかと思ったら、どんな先進国でも、一歩世の中を進める、よりよくするプロジェクト、行為であれば、それはdevelopment interventionだ、と先生が説明してくれました。
最近、どの国も、ある視点から見れば先進国であり、途上国だな、と感じることが多いです。その判断基準は、あまり実務的な視点ではないかもしれないのですが・・・
エジプト、インドネシア、マレーシア、フィリピン、南ア。中進国といわれてもおかしくない経済発展を遂げつつある国々ですね。ただ、やはり抜け穴、ギャップはいろいろとあると思いますし、そういう国故に、第3者的なドナーの存在が必要なのかもしれません、援助をするという役割以外に。
ちょっと長くなっちゃったので、ここらでm(_ _)m
国連の第三者・中立的な立場は非常に重要な視点だと賛成します。今後ともよろしくお願いします。
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