2008年8月15日金曜日

国連でどういうスキルが必要とされる(べき)か

今日の午後、2時間ほど、我々の組織のシエラレオネ議会に対する支援について議論をした。ボスであるうちの副所長、アメリカ人アドバイザー、フィリピン人コンサルタントと私の4人。論点の一つが、今見直しに向けて支援をしている、国会議員の給与体系について。

去年の議会選挙で、ほとんどの議員が新しく選出された一年生議員であることは以前書いたが、彼らのもっぱらの関心は、自分たちの給料。もちろん、これほどの貧困レベルの国では、自分たちの給料の水準は死活問題なので、彼らが気になるのはしょうがない。(が、あまりにもストレートすぎる、、)。

では、どうやって、議員の給料を決めればいいかというと、それほど簡単ではない。他の国と単純に比較しても、発展度合いも、国民一人当たりのGDPも、物価水準も異なる国の給料を単に引っ張りだしてきても意味がない。そもそも、シエラレオネの国家予算がどのくらいで、その中で議会にいくら振り分けられるか。また、どういったセクレタリアットの機能が重要で、どれほどの、どういった人材を必要とするのか。そして、物価、国家公務員の給与、他の民間企業などの給与レベルとくらべ、どのようなレベルで設定したいのかをよく議論しなければいけない。

途上国のガバナンスといった課題についてのアドバイスをする我々の機関としては、いくら政治理論を理解しても、こういったスキルがなければ、意味がない。 我々のビジネスモデルをしっかり見直し、本当に必要なスキルを洗い出し、採用基準にもよりダイレクトに反映させるべきではないか。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

同感です。結構言ったきりで、形にならない援助が多いのではないかと思います。あと時間の問題ですね。言うのは手っ取り早くできるけど、物事を実際に変えるのは、2-3年はかかる。民間ではそんなことは言ってられないんでしょうけど。

中村俊裕 さんのコメント...

コメントありがとうございます。

そうですよね。時間もかかります。ポリティックスもここに絡まり、解が見えても実効に移せないということもありますよね、、、。