2008年8月28日木曜日

ケニアのサファリでかんがえた

一週間のサファリ旅行を終えて今日シエラレオネに帰ってきた。これほどの動物(しかも野生の)を見たのは今までで初めて。そもそも、ライオンなどを見たのも、小学校時代に行った動物園以来か。

 

シエラレオネと比べるのもどうかと思うが、最近の政治状況を差し引いても、ケニアはかなり進んでいると感じた。15年くらいたっても、シエラレオネがこれほどの状態にまで持っていくのは難しいのではないか。道路などはかなり整備されているし、スーパーマーケットの品揃えも多いし、そこに来ていた客だけで判断しても、車を所有するミドルクラスの数がかなり多そう。旅行を手配してくれた業者のスタッフの対応、泊まったホテルでのスタッフの対応など、シエラレオネでは考えられないレベル。

 

さて、サファリだが、大自然を満喫した一方、少し罪悪感を感じることとなった。マサイ族の村と称する場所で運転手が車を止め、25ドル払って、マサイ族のダンスや生活ぶりを鑑賞するというアクティビティーがあったが、彼らの「やらされている感」を強く感じた。オーストラリアのアボリジニ地域を訪ねた時とよく似た感覚。また、マサイマラ国立公園では、公共の電気が通っていないらしく、よってホテルでは発電機をじゃんじゃん稼働させる。以前、個人レベルでのCO2排出量について書いたことがあるが、このサファリ観光産業関係で、どれだけのCO2 このをきれいな大自然に排出しているかと思うと少しぞっとする。また、サファリ観光の一貫でバルーンに乗って(朝4時半起き、、)サファリ内を1時間飛行したが、これも当然かなりのガスを使ってバルーンを飛ばしている。



次に行ったナクル湖国立公園で、フラミンゴを見ることとなる。ピンクのフラミンゴが無数に並ぶ風景は、この上なく美しく、非常に感動していたが、どうも湖の水位が低そうなので、ガイドに聞いてみると、ここ最近、水がかなり減ってきて、湖のサイズが小さくなってきていると言う。不勉強なので、原因が何かは分からないが、アル・ゴアの「不都合な真実」を思い出させる。



とはいえ、罪悪感に苛まれただけの休暇ではもちろんない。生物の多様性、食物連鎖、生物の進化、そして人間の環境に与える影響などを素直に考えるいい機会であり、シエラレオネでは食べられないものも食べたし(Sarova Stanleyホテルのタイレストランはお勧め)、よく睡眠もとれたし、ずっと読みたかった本も読めた。

さて、たまったE-mailの処理を始めよう、、、。

4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

なんだか色々な意味で考えるところの多いサファリ休暇だったのが文面で分かります。ところで、ケニアのマサイマラといえば村上龍が管理しているJMMのWebの海外レポートエッセイを寄稿している中に、日本人女性で獣医としてマサイマラに住んでいられる滝田明日香さんのエッセイがとてもいつも興味深いよ。参考までに。。。http://ryumurakami.jmm.co.jp/index.html 彼女のブロクも・・http://www.asukafrica.com/africadiary/ 色々と自分の周りとはまた違った世界でアクティブに取り組んでいる滝田さんエッセイを興味深く読んでいるので・・ケニアにいった後なら、また違うものが見えるかも・・ では 陽子

中村俊裕 さんのコメント...

毎度。観光の資金がサファリの保全に使われていることもあり、単純に観光産業の批判は出来ないでしょうね。ブログによると、今はイギリスにいるようですが、是非楽しんでください!

匿名 さんのコメント...

どうも。ダニに噛まれ、細菌にも感染している者です。マサイマラでは多分半日くらいのすれ違いだったのではないかとおもいます。びっくり。東アフリカをちょろっと2週間の覗き見をして思いましたが、観光に金が結構かかりますね。サファリの入園料も、入国ビザ代も、かなりびびりました。下手にアジアの国に旅行するよりも高くついた気がします。観光(ソフト・ハードを含む)インフラを結構意識させられました…。

中村俊裕 さんのコメント...

確かに、アフリカはサービスに比べてPriceが高いです。未整備なインフラのためでしょうかねえ。家賃も高いし。電気代も、未だ発電機を使っているので、かなり高くつきます。BKKはその点いいですね。