2008年1月7日月曜日

政権交代のダイナミズム

ご存じのようにシエラレオネでは、去年8-9月に行われたの大統領選挙の結果、紛争終了後初めての政権交代が民主的に行われました。先進国のように基盤のしっかりした官僚制が整っていないこともあり、新たなビジョンを打ちたてて当選した総人民会議党(APC)が基本的な政府実務の執行に加えて新たな改革イニシアティブを実行していくには相当の努力が必要です。

新政府就任から3か月以上が過ぎた今、新たに任命された大臣、副大臣全員とともに、今後3年間の国家戦略の優先事項を議論するリトリートが開催されようとしています。その中でも中心的役割を果たすのが、新しい大統領をサポートする戦略・政策委員会。これはたとえば英国の首相官邸内に居る様々なアドバイザーが果たしているような、非常に重要な役割を期待されています。シエラレオネ人で元国連のOBの数人がその委員会の中心アドバイザーとして名を連ねています。

我々も黒子に徹しながら、この委員会のバックアップを去年から行っており、他国の首相・大統領アドバイザリーシステムのリサーチや、新たな国家戦略のフレームワークづくりのプロセス、経営指標管理体制などに関する議論を進めてきています。

紛争後初めての政権交代。紛争以前の長期APC政権の是非はともかく、新たにカムバックした政党のメンバーとその取り巻きたちの意欲は非常に高い。できる限り質の高いサポートを続けていきたい。

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