2009年2月2日月曜日

高品質の氷はシエラレオネで必要か

今日、お隣さんのイタリア人夫婦に招かれ、ディナーをごちそうになった。同席したのは、アレッサンドロがミラノで通う教会の神父と、2日前に氷製造機を売りに来たイタリア人の会社員2人。

正確にいえば、売りに来たと言うよりも、設置しに来たと言った方が正しい。アレッサンドロの働くイタリアのNGOの資金で約500万円の氷製造機を購入し、ある村で、腐りやすい魚を保存できるようにするというプロジェクトの一環らしい。1日に1トンの氷を製造できるらしく、氷製造コストも市価の3分の1でできるというふれこみ。ちなみにこの村で電気は通っていないため、2台の発電機も一緒に設置するという。

しかし、イタリアの氷製造機のコストパフォーマンスは実際のところどうなのか。イタリア製の氷製造機は、おそらく質のいい氷をつくるのだろうが、この国でそれがもとめられているのかは疑問だ。実際、フリータウンで一番大きな氷屋さん「Ice Ice Baby」は中国製の氷製造機を使っており、この2人のイタリア人によれば、中国製の機械は、材料もステンレススチールを使わないとかで価格的には大分安いらしい。このビジネスにおいて、機械が一番大きなコストということを考えれば、中国製の機械を使った方が当然氷の値段も安くなる。

まあ、ディナーの場所であまりかみついてもしょうがないので、氷の彫刻や、氷のホテルなどとりとめのない話をしていたが、やはりヒモ付き援助は、コストパフォーマンスが低下しがちになるということだろうか。

0 件のコメント: