2008年7月25日金曜日

国連内部の経営コンサルティングチーム

私の働く組織に、「経営コンサルティングチーム」というグループが存在する。NY本部の管理局の下に、5-6年前に出来たらしい。経営改革のため、外部の経営コンサルを何度も雇ったが、外部の人たちには、複雑な国連の組織が完全に理解できず、提示された解も内部にあまり納得されなかったことが背景だと聞いた。それなら内部で作ろうということ。どういう人たちが働いているかというと、民間で経営コンサルのような仕事をしていたことがあり、かつ国連での経験もある人。

このチームが一週間、シエラレオネオフィスにやってき、私もシエラレオネ事務所側のカウンターパートとして一緒に仕事をした。私自身、経営コンサルをかじったことがあるため、彼らがどんな仕事をするのか興味をもっていたが、なかなかいい仕事をしてくれた。まず、スピード感がいい。国連の一般的な仕事の仕方と違い、その日の議論がすぐに分析に反映され次の日の議論につながる。長い文書をつらつら書く文化と違い、民間経営コンサルのようにパワーポイントでビジュアルに論点を整理する。仕事時間も長いようで、ほぼ毎日夜中まで仕事をしていた様子。いくつかの具体的なビジネスプロセスの改善も提案された。

近年国連というと、官僚的で無駄が多いというイメージが付きまとっているが、こういう対局にいるようなグループも存在する。元ユニセフで働いていたある同僚は、このグループの仕事を見て関心していた。(話はそれるが、対局というと、緊急援助にかかわる人々もこういうグループにあたるだろう)。こういったチェンジメーカー的な内部グループをさらに強化してもいいと思う。

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