2008年1月26日土曜日
南々協力
開発援助の分野で、他国の経験から学ぶことは非常に多い。そして、途上国が参考になる経験を探すときに、マレーシアなどのいわゆる‘南側’の経験が重宝される。大統領自身、マレーシアには特別の関心を持っているようで、何度もマレーシアの経験に言及しているようだ。一方、アメリカやヨーロッパ、日本などの先進国の経験は‘進みすぎ’ており、親近感が湧きにくく、さらに経験の適応性も低いとされる。
元消防署勤務のエジプト人の同僚が話してくれた経験を思い出した。彼は以前日本の消防システムを学びに数か月日本でトレーニングを受けた。参考になったかと聞いたところ、‘日本の消防システムは素晴らしい。でも進み過ぎていて、エジプトには全く参考にならない’と言っていたことを思い出した。‘南々協力’は開発の未来か?
2008年1月20日日曜日
日本発の開発政策
私もこの取り組みに微力ながら関わらせてもらっており、ちょうど1年ほど前に世界各地に散らばる同士達(今ではタイ、中国、インドネシア、アメリカ、スーダンに在住)と「私の提言」なるシリーズを立ち上げた。組織横断的なメンバーシップを生かし、政策レベルの議論が出来れば面白いのではないか、と考えたところから始まった。特に現場で働く人たちが、日々、こうすれば開発援助がより効果的になるのではないかと思っていることを提言の形で書いてもらう。今まで、各自の頭で眠っていただけのアイデアがウェブを通じてパブリックになる。議論が盛り上がるように、できれば少し過激な位のアイデアの方がよい。提言を書く人も、国連、大学、NGO関係者がバランスよくなるように気もつかっている。
2007年の1月に平和構築・危機復興関係の提言シリーズで始まり、国連改革シリーズへと続いた。そして、今年から環境・エネルギー関係のシリーズを始めた。執筆者の方々に多大な御協力とプロジェクトチームの素晴らしい働きのおかげで、かなり質の高い提言が順調に揃ってきているのではないかと考えている。
日本の開発援助に対する貢献は、援助金額では世界でもトップレベル。更に質の良い日本発の提言を1つ1つ地道に蓄積し、政策面での貢献に少しでもつながればうれしい。
2008年1月16日水曜日
開発は政治的プロセス
開発とは、国民一人一人が、生きるうえでの選択肢が増えるような社会的変化を起こす行動の集合体と言っていいでしょう。そして、そのプロセスでは、政府、市民社会、ビジネス、ドナーなどがあらゆる形で絡み、このプロセスにそれぞれの分野で行動をおこします。北欧系のドナーが人権擁護の重要性を訴え、途上国政府が自国の業者やコンサルタントを優先的につかうことを勧告し、建設会社がコントラクトを勝ち取ろうとし、国連がドナーを調整しようとし、ある選挙前の政治家が地元で大規模プロジェクトの開会式をしたがったりするわけです。いったいこのプロセスが政治的でないことはありうるでしょうか?
少し前に、知り合いが翻訳に関わった「最前線のリーダーシップ」という本を読みました。この本はよくある教科書的なリーダーシップ批評とは違い、人が変化を起こそうとする時、どのような困難に遭遇し、どのような対応ができるかという非常にリアルなイシューを取り扱ったものです。開発と政治について考えていると、この本のことを思い出しました。様々な意図が絡まりあう開発のプロセスのなかで、意見をまとめ、ヒト・モノ・カネを動かし、少しずつポジティブな変化をおこしていく。これは、空想上の真空状態で起こることではないのです。開発は政治的プロセスです。
2008年1月13日日曜日
ビーチ
偶然にもお隣さんのイタリア人の夫婦(イタリアのNGOに勤務)も、アパートの大家のレバノン人家族もビーチに来ていました。そう、シエラレオネにはあまり娯楽がありません、、、。
しばらくビーチでくつろいだ後は、そこから車で10分ほどのこれもビーチ沿いに位置する、シーフードがおいしいイタリアンレストラン、フランコでロブスターに舌鼓をうった。イタリア人経営の店でなかなかおいしい。
楽しい週末をすごした。やはりたまには外にでてリフレッシュしなければ。
2008年1月12日土曜日
国民総幸福
これは、ブータンで実際に使われているコンセプトで、国民の幸福度を測ろうというもの。以前、国の発展を経済指標だけでは測れないという認識に基づき、人間開発指標が作られたことに触れましたが、これも同じ流れ。客観的な社会経済指標だけではなく、ウェル・ビーイングという主観的視点をくわえて開発・進歩を定義し直そうというもの。よって、国民総幸福は自然に定量的ではなく定性的な概念となります。ある国際会議に招待されたブータンの代表は、‘じゃあどうやって幸福度を測るのか’聞かれと‘Smile’と答えたそうです。方法論はさておき、元英首相のアドバイザーも、政府のパフォーマンスは今後10年以内に、国民をどれだけ幸福にしたかで測られるだろうとも予測したようです。
以前どこかのドキュメンタリーで見ましたが、国民が幸せと感じている割合は、平均的には先進国と途上国の間であまり違いがないそうです。一方、物欲を断ち切った仏教僧の多くは幸せ度が高いという結果も出ていたと記憶しています。常に発展、進歩、開発、幸福とは何か自問することは大事ですね。
2008年1月10日木曜日
開発職と外交職
家の近くのカントリー・ロッジというホテル内のレストランで7時からということでしたが、ちょっと遅れて7時半ごろに到着するともうほとんど集まっており、みなワインを片手に談笑しておりました。その後すぐに、席について食事をはじめましたが、副総裁がはじめの挨拶。非常にスピーチに慣れている(当たり前か)。
そして、皆そろそろワインがまわってきたところで、もう一度スピーチ、とおもいきや、歌を歌いだしました。シエラレオネにちなんだ替え唄など合計3曲。なかなか反応がいい。ある国の代表ものって一曲。非常に皆もなごんで、たのしく食事が終わりました。
なめらかなスピーチを含め、これは‘宴会芸’を超えた‘外交スキル’でしょう。こういったスキルは是非学ばなければ。開発援助の世界は、国際外交との接点がすごく大きいですが、開発業界でこれほどスムーズにゲストをウェルカム出来る人は、数える位しかあっていないような気がします。そういえば、東ティモールにいた時にも、ある友人のパーティーで、ある国の大使がいきなり演奏していたバンドにリクエストをして、テトゥン語(東ティモールの言葉)でティモールの歌を歌い大盛況だったことも思い出しました。
外交職と開発職の違いなのでしょうか。それとも個人の力量なのでしょうか。まだまだ学ぶことが多い、、、。
2008年1月7日月曜日
政権交代のダイナミズム
新政府就任から3か月以上が過ぎた今、新たに任命された大臣、副大臣全員とともに、今後3年間の国家戦略の優先事項を議論するリトリートが開催されようとしています。その中でも中心的役割を果たすのが、新しい大統領をサポートする戦略・政策委員会。これはたとえば英国の首相官邸内に居る様々なアドバイザーが果たしているような、非常に重要な役割を期待されています。シエラレオネ人で元国連のOBの数人がその委員会の中心アドバイザーとして名を連ねています。
我々も黒子に徹しながら、この委員会のバックアップを去年から行っており、他国の首相・大統領アドバイザリーシステムのリサーチや、新たな国家戦略のフレームワークづくりのプロセス、経営指標管理体制などに関する議論を進めてきています。
紛争後初めての政権交代。紛争以前の長期APC政権の是非はともかく、新たにカムバックした政党のメンバーとその取り巻きたちの意欲は非常に高い。できる限り質の高いサポートを続けていきたい。
2008年1月5日土曜日
シエラレオネでの生活
今回は少しかるめのテーマ、シエラレオネでの生活について書いてみます。去年の4月から住んでいるところは、ヒル・ステーションといて、フリータウンの中でも丘の上にあり、EUやアメリカ大使館がある地域です。標高が高いため、町中に比べると気温が数度低く、比較的過ごしやすい場所でもあります。家自体は、3階建ての大きな建物の3階におり、大きなバルコニーからは海が見え、夕方には日没もきれいに見えます。2階には、特別法廷で働くアメリカ人の女性が住んでおります。一階は日当たりがあまりよくないためか、まだ誰も住んでいません。日中は1人、夜間は2人のセキュリティーガードがおり、また、ソーリーという名の何でも屋の青年がコンパウンドに住んでおり、発電機が壊れたときの対応などをしてくれています。
典型的な平日は、こんな感じです。
8時ちょうどにオフィスの運転手、ヘンリーが家まで迎えにきてくれます。8時20分ごろにオフィスに到着。ミーティングをしたり、メールを返したりしている間にあっという間にお昼になります。ランチに何を食べるかというと、実はあまりオプションはありません。オプション1:オフィスの簡易食堂でシエラレオネ料理を食べる;オプション2:レバノン人が経営する隣の‘バシャ’というパン屋でシャワルマという中東系のサンドイッチを食べる;オプション3:車で5分ほどのレストランで、サンドイッチを食べる。とまあこのくらい。以前はよくオフィスの食堂で食べていましたが、最近は飽きて、もっぱらバシャで食べてます。
午後も知らないうちに時間が過ぎ、7時ごろにはヘンリーに家に送ってもらいます。家につくと、たいていエバが晩御飯の準備をしております。よく食べるメニューは、魚料理(ビーチ沿いで、鯛、バラクーダ、ロブスター、海老などの新鮮な魚介類が手に入る)。牛肉や豚肉などは海外からの輸入がほとんどで、あまり新鮮ではないのでほとんど食べません。とはいえ先日はとても肉が食べたくなったので、ニュージーランドから輸入されたロースト・ラムを食べましたが、、。ほとんど毎食料理が残るので、セキュリティーとソーリーにおすそ分けをする習慣になってます。大体遅くても12時ごろまでには寝ます。
週末は、ビーチに行く人も多いのですが、数回いくと私はもう飽きてしまいました。結局することといえば、家で仕事を数時間して、愛車Rav4(ギニア人経営の中古車屋で80万円位で購入)で、国連の免税店とでもいうのか、PXという店に行って次週の食糧とワインを買いだめする位でしょうか。あとは運動不足解消のため、夕方頃には近くのホテル、カントリーロッジのジムで汗を流します。2008年1月1日火曜日
2008年にむけて

2007年12月31日月曜日
新たな概念? Early Recovery - ‘初期の復旧’
少し背景を説明してみましょう。UNDPの大部分の活動は、中長期開発戦略を政府と一緒につくったり、行政府、立法府、司法といった国家の柱を強化したり、環境政策をつくったりという仕事です。ところが、インド洋での津波、そしてその後のパキスタンでの地震など、超大規模の自然災害がここ数年頻繁に起こりました。ここで問題になったのが、この問題-‘災害や紛争直後、人道援助機関が食糧を配布したり、シェルターを確保しているあいだ、UNDPなどの中長期的開発を対象にしている機関が何をすべきか’ということ。
で、その答えを見つけ出そうというなかで、新たに出てきたのがこの初期の復興という概念。定義はこれ:
- Early recovery is a multidimensional process of recovery that begins in a humanitarian setting. It is guided by development principles that seek to build on humanitarian programmes and to catalyse sustainable development opportunities. It aims to generate self-sustaining, nationally owned, resilient processes for post-crisis recovery. It encompasses livelihoods, shelter, governance, security & rule of law, environment and social dimensions, including the reintegration of displaced populations.
あまりよくわかりませんが(実際この定義をめぐって今でもいろいろな議論が起こっています)個人的な理解では、中長期的開発援助のいいところ(持続可能性)を人道支援が行われている間から活かして中長期的な要素をもった活動を開始し、かつ中長期的計画をたてて、人道支援が終わる前から持続的な支援へのギアに変換しましょうということでしょうか。Early とついているからには、ただの復旧とは差別をつけたいようです。紛争や災害後の18か月を目安に初期とそうでない復旧を区別しようとしているようです。
ではUNDPが具体的に何をするのか?これについてワークショップではさんざん議論をしましたが、今のところ以下のようなことをすべきだということに落ち着いています。
- ‘初期の復旧’というクラスターを、人道的クラスター(住居、水、食糧など)と並行でつくり、他の機関をコーディネートする
- 中央政府が危機に対応できるような支援をする(人道支援機関は政府のキャパシティーを強化することよりも、被害者を救済することに優先順位があるからでしょうか)
- 地方政府が危機を調整できるような支援をする(同上)
- コミュニティー開発の原理を導入し、被害を受けた地域の復興を助ける
- 紛争解決(これは例えば、出生証明や土地の権利書がなくなった場合などに対する対処)
- DDR
- 基本インフラの修復(小規模の道路復旧、水道官をつなげ直すなど)
- 短期的雇用創出(災害地にある瓦礫をきれいにすれば日給をいくらあげるなど)
- 中長期的戦略づくり
さて、このリストをざっと見て考えてみてほしいのですが、この‘初期の復旧’とは新しい概念としての意義がどれほどあるのでしょうか。Reconstruction, recovery, rehabilitation, peacebuilding などなど昨今多くの概念が生まれています。新しい概念を作るのもいいですが、この辺で関係のある既存の概念を整理する必要があるのかもしれませんね。どうでしょうか、、、?
2007年12月30日日曜日
交渉スキル
UNDPでは、人材教育に対する投資を増加させており、Virtual Development Academyという、オンラインのコースを充実させてきています。またこの交渉スキルの分野での人材育成の必要性を感じて、数年前からハーバード大・MITが共同で開発したパブリック・ディスピュート・プログラムと共同でオンラインのコースを提供し始めました。私もどんなもんかなと思って受講してみました。
このコースは、3か月のコースで、以下のモジュールからなりたっています。
- Module 1: Introduction
- Module 2: Preparation for Negotiation
- Module 3: Techniques of Value Creation
- Module 4: Techniques of Value Distribution
- Module 5: Implementation and Follow-Up
- Module 6: Multi-Stakeholder Consensus Building
- Final Exam
- 交渉に備えて、関係者が交渉の場で要求しているもの(ポジション)ではなく、ちゃんと各関係者の本当に欲しているもの(インタレスト)を理解しなさい
- 自分自身を含めたすべての関係者の‘譲ってもいい最低限のライン’をはっきり理解しなさい
- 交渉中には、各関係者の利害の理解にもとづき、皆の利害の合計が増大(このコースではバリュー創出と呼んでいる)するようなオプションを考えなさい
- その後、利害を分ける際(バリュー配分)、インタレストに応じて配分しなさい
- 交渉自体に利害がない、第三者を入れて、交渉のファシリテーションをさせるといいですよ
といったことを教えています。
各モジュールで、コースワークがあり(現実に自分が関係した交渉の例を挙げながら3つの質問に答える)2人のインストラクターが、20人ほどの受講者を担当し、コースワークの採点をし、コメントを返してくれるという非常にシンプルなもの。コースワーク自体は実は結構大変で、私も毎週末3-4時間を割いてコースワークを消化していました。ついに先週全コースを終え、最終試験もパスし、晴れて交渉スキルコースの修了証をもらうことになっています。
修了証はいいけれど、いったい何を学んだのだろうかと少し考えてみました。結論は、この概念を今後の実際の交渉で実行してみて、自分の体で学んだことを消化するまでは学習は終わっていないということ。つまり、上にあげた内容は、必ずしも‘うーん、目からうろこが落ちた!’というほどのものではないですが、実際の交渉で意識的にこれらの概念を実行することが一番難しい点でしょう。このようなことを考えていると、次のことを思い出しました。
私は若かりし頃、民間のあるコンサルティング会社で働いていたことがありますが、入社した直後のトレーニングで、様々な‘問題解決法’なるものを教え込まれたわけです。どんなことを教えられるかというと、
- 会社の課題をまずはしっかり理解せよ。
- 課題が分ったら、その課題を分析し(イシュー・アナリシス)、原因を分解せよ。
- そして打ち手のオプションを洗い出し、最も効果的な打ち手を具体的に描き、その実行プランをつくれ。
というわけで、「頭では理解していても実行は難しい」という自分で学んだことが、この交渉スキルコースの学習にも当てはまるはずだと思ってます。よって、今後は学んだことを、意識的に実行するということが大事。精進精進、、、。
2007年12月29日土曜日
HIV・AIDSのガバナンス
今まで、HIV/AIDSについてちゃんと勉強をしたことも、仕事をしたこともなかったのですが、シエラ・レオネに来て、上司から新しいHIV/AIDSに関するポートフォリオを立ち上げてくれと言われ、この新しいテーマにしばらく取り組んでいます。ちなみに、シエラレオネはHIV/AIDSの感染率が1.5%とまだ低いとはいえ、国境を接したリベリアやギニアでは感染率がずっと高く、これらの隣国との間での人の流動が大きいので、ここでしっかり対策を打たなければ感染率が増加するといわれています。
このHIV/AIDSの分野は、おそらく開発業界でも一番多くの機関が絡んでいるところで、ユニセフ、WHO、UNAIDS、UNFPA、世銀などなどが独自の分野でそれぞれの仕事をしています。これにNGOなどを加えるとおそらく各国で最低10機関がHIV/AIDSに関する何らかの仕事をしていることになります。
それほど多くの機関がこの分野で仕事を仕事をしていることもあり、3っつのOne (Three Ones)という原則がドナーと政府の間で合意されたほどです。これは各国で一つのHIV/AIDS国家戦略をもち、一つの国家調整機関のもと、一つのモニタリング・評価システムを持つ、というHIV/AIDSの分野での援助の効率性を向上させる原則です。
ではUNDPが介入する意義はなんでしょうか?公式見解としては、HIV/AIDS分野のガバナンス強化と、HIV/AIDSのイシューと戦略を貧困削減戦略文書(PRSP)に反映させるということになっています。この制限に基づいて、我々もシエラレオネの国家エイズ事務局とUNDPとしてどういった援助が可能か、過去半年ほど議論してきました。

そのうちの一つとして、各県ごとのHIV/AIDS Risk Indexなるものを作り、エイズ対策をより戦略的にしようというアイデアを温めてきました。今までは単に県ごとの感染率をトラックしているだけでしたが、それだけではなかなか戦略を立てにくいし、どの県に予算をより配分し、どのような支援をすべきかがあまりよくわかりません。また、2004年から地方分権が始まり、県政府のHIV/AIDS対策をとる能力強化が大きな課題となっていることもあり、以下3つを掛け合わせてインデックスを作ることを考えています。
- 感染率
- 県民のHIV/AIDSに関する知識
- 県政府のキャパシティー
14の県で最もリスクがある4つの県をハイリスク県、次の5つをミディアム・リスク、最後の5つをロー・リスクと分類し、それぞれ異なった対策を施そうというもの。国家エイズ事務局もこの案に結構乗り気になっており、次はメソドロジーを精査して実際にインデックスを計算してみることになっています。同時に、似たようなことをどこかの国で行ったかどうかを調査してみようと思っています。
アプローチ的には、経済指標で計っていた‘開発’の概念を、UNDPが保健・教育の視点を組み合わせ、人間開発指数として定義し直したり、企業のパフォーマンスを、従来利益やRoIで計っていたのを、バランス・スコアカードなどが教育への投資、内部プロセスの効率性、顧客の満足度を加えてより包括的にとらえなおしたことに通じるものがあると勝手に考えております。自分でもなぜだか分りませんが、このような定量分析を、ガバナンスやパフォーマンス管理などのソフトな開発分野に持ち込むことには個人的に変な執念を抱いております。