2008年3月14日金曜日

日本の外で食べる日本食

実はシエラレオネでは結構いろいろな食材が手に入る。海に面していることもあり、新鮮な魚介類は豊富に手に入る。野菜類もギニアから輸入されているが、一通りのものはある。これらの食材でかなりの料理が出来る。

とはいえ、「外食」は限られる。おもな外国人相手のレストランは5つ位で、レバノン人もしくは中国人が経営しているものとなる。よって、レバノン料理もしくは中華料理以外を食べたい時は(かつ自分で料理できない場合)シエラレオネの外に出る機会を待たなければいけない。

エジプトへの出張の後、モロッコのマラケッシュで休暇を取っているが、こういった機会には、日頃から積もり積もった「食願望」が一気に解消されるときでもある。22歳まで日本で育った私としては、やはり日本食が恋しくなる。シエラレオネにいようが、ジュネーブにいようが、ケニアにいようが、マラケッシュにいようが、どうしても日本食を探してしまう。

という訳で、インターネットでチェックし、2006年の12月だったかにオープンしたばかりの「橘」(たちばな)という日本料理屋を探し当てた(ウェブサイトはあまり良くないが、、、)。前回実はケニアに出張した時に行った日本食レストランでかなりガッカリしていたので、モロッコではあまり期待を高めないようにして行ってきた。

ところが予想に反し、かなり質が高い。内装もモロッコのマテリアルを使いながらも和風な雰囲気を醸し出している。清潔度も高い。ウェイターもしっかりしているようだ。アサヒビール(なんとチェコで製造されている)と、鱈の南蛮風料理、茄子の味噌田楽、梅をふんだんに使ったそうめんを前菜として注文した。うまい。ここの日本人シェフはフランスで修業したらしく、日本料理の基本を崩さず少しひねりを利かせた料理だ。メインはお寿司と天麩羅。地元の新鮮な食材を使っておりかなりおいしい。

翌朝、同じRiad(モロッコのゲストハウスのようなもの)滞在しているフランス人と朝食時に話していたら、このレストランのことが話題に上った。彼はフランス人の建築家で、マラケッシュは毎月のように来ているというマラケッシュ通で、このレストランがうまい・まずいなど色々アドバイスをくれた。最後に「ところで、私はまだ行ったことが無いが、橘という新しくできた日本料理の評判がすごくいい」と教えてくれた。実は昨日行ってきたというと、「日本人として勧めれるか?」と逆に聞かれた。もちろんお勧めしておいたが、日本を離れて長いため、私の「日本料理舌」が鈍ってきているのだろうか。日本人がマラケッシュに行く際は、是非立ち寄ってもらい、意見を聞きたいものだ。

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