2008年3月19日水曜日

戦略の前に人材

UNDPでは毎年恒例のグローバル・スタッフ・サーベイの結果が発表された。

グローバル・スタッフ・サーベイとは、本部やフィールド事務所で働く職員を対象に、仕事の満足度、経営陣に対する評価などを図るための調査で、上司に対して直談判しにくいような事を匿名で汲み上げることができる。人事評価制度が上司からスタッフに対する一方通行しかない国連のような組織で、より「公平」な視点を導入するのに役立っている。

匿名ということもあり、毎年かなり正確な結果が出てくる。特に新しい事務所のトップやナンバー2が就任した場合など、前任者との比較が非常にきれいに出る。また、新しい内部の取り組みを始めた場合なども、その分野のスコアが顕著に変わる。

こうった調査で毎回再確認されるのが「人」の重要さだ。いくらきれいな戦略を作っても、実行できる人材がいなければ全く意味がない。また、良い人材がいなければきれいな戦略自体も作れない。ある人事コンサルティング会社のスローガンとして「戦略の前に人材」というものを以前見たことがあるが、本当にそうだと最近思う。良いスタッフを雇い、十分なトレーニングの機会を与え、潜在能力が完全に発揮できるような職場環境を提供する。私自身、マネージャーとしてまだまだ改善するべきことが多い。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

人材、とても大事です。

他所様からの評価、私自身が受けるのはいつも怖いもの見たさ、なところがありますが、これを受け入れられたら、私の懐も深くなったものよ、と言い聞かせるようにしています。

国連、今まで、肩の張った特別な組織、というイメージがありましたが、一般民間企業との(「一組織」としての性格という点において)格差が縮まっているのでは、とブログを拝見していて思います。

如何なる場所においても、ビジネスパーソンの持つマインド、志、己の所属する組織へ望むことの根本というのは、万国共通なのでしょうか。

中村俊裕 さんのコメント...
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