2008年6月19日木曜日

平和構築基金 技術レベル会議

今日、財務経済開発省において、平和構築基金のサポートを要請している8つのプロジェクトを審査する会議があった。テクニカルレベルの委員会で、政府の様々な省庁、ドナー、国連などから約40人ほどが集まった。去年、35ミリオンドルがシエラレオネに与えられたわけだが、今までで16ミリオンドルがプログラムされており、残りは約19ミリオンドル。この委員会は、この残りのお金の使い道を技術レベルで決めることが仕事で、我々の機関からは、私と日本人JPOのY朗さんが参加。

平和構築基金の仕組みは、誰も彼も関わっており相当Inclusiveである上に国連改革の一環ということもあって必然的にプロセスが政治的になりやすい。開発は、平和構築は、非常に
奥が深い、、、。

2008年6月18日水曜日

平和構築分野の人材育成事業

昨日今日と連日で、「平和構築分野の人材育成のためのパイロット事業」を担当している広島平和構築人材育成センター事務局のS田さんに会った。シエラレオネにはここ6か月で3度も出張に来ているというマニアっぷり。

昨日は、オフィスとJICAの日本人の友人たちと一緒に海岸沿いのAlexisというレストランで晩御飯を食べながら、昨年の研修生の現状や事業の今後の方向性などを教えてもらった。ちなみに、去年シエラレオネの国連選挙プロジェクトでUNVとして働いていたA子さんも第一期の「卒業生」。今日はオフィスまで来ていただき、もうすこし真面目に今後の提携の可能性について話した。

シエラレオネ政府の日本の貢献に対する期待は高い。日本の活動との提携をさらに増やしていきたい。

2008年6月14日土曜日

フリータウン国際カラオケ大会!

想像に難くなく、シエラレオネでは仕事以外、あまりすることがない。と言う訳で、色々工夫して遊んでいる訳だが、今日は日本人と外国人の人たちと「国際カラオケ大会」を開催した。場所は以前も紹介した「吉林」と言う中華系レストラン。

JICAの友人達の他、国連やNGOで働く、イタリア人、フランス人、コロンビア人、ケニア人が参加。総勢30人程の大きなパーティーとなった。

日本の曲、イタリアの曲、アメリカの曲などが入り混じる。来る前は、「いや、今日は僕はただ横で見てるだけだから」と言っていた人たち(特にイタリア人)が来てさっそくマイクを離さない。カラオケの本家日本人も少々押されぎみ、、。

途中で、隣でごはんを食べていた中国人グループがカラオケを歌いだし、我々の歌が聴き取れず少し問題になったがすぐに解決。

夜中の1時半で、私はもう家に帰ってきたが海外組はこれからナイト・クラブ(そんな大したところじゃないけど)に行くといっていた。シエラレオネの夜はアツい。



2008年6月13日金曜日

Condom Gives Protection and Satisfaction

これ、国家AIDS事務局が作ったポスター。休みから帰ってきたらオフィス中にペタペタ貼られていた。ビールを飲んでいるところから考えるとナイト・クラブだろうか。

このセンス、日本では考えられない。どうせならUltimateをProtectionの前に入れればいいのでは?

しかし、なかなかいい味だしている。

2008年6月12日木曜日

日本の平和構築への貢献

日本では、平和構築に対する取り組みが年々盛んになっている。

紛争終了から6年ほどしか経っていないシエラレオネでも、日本の平和構築に対する貢献は低くない。それを多くの人に知ってもらおうと、先月にTICAD IVに合わせて、
こんなものができた。援助の効率性、地方分権、小型武器回収、選挙支援などにおける、日本とのパートナーシップについて記述している。 以前紹介したJICAとの共同ワークショップについても触れてある。

ちなみに表紙は赤と白で日本の国旗をあらわしている。お米が日本米でないのはご愛敬。是非ご一読を。

2008年6月11日水曜日

途上国のビシャス・サークルをどう断ち切れるか

途上国は、財政源に乏しく、税金を回収する仕組みも回っておらず、よって税金も入らず、政府を回すお金もままならず、給料も低くなり、いい人は国際機関に持って行かれたり、海外脱出をはかる。いい人材が外に出ていくため、国内のキャパシティーが低下し、国の制度も整わず、投資も抑えられ、外国資金が来ても、交渉に負けてしまい、悪い条件のディールを飲まされる。そして財源が増えず、、、、まさに途上国のビシャス・サークル(負の循環とでも訳すのか?)。

シエラレオネには、ダイアモンドを筆頭に、自然資源が豊富にあるが、外国企業との利益配分に関して、悪い条件を飲まされていることが多いようだ。ということで、最近始まったプロジェクトはその不公平を正すことを目指している。今日からこのプロジェクトに関わることになったが、正直全く知らない世界。しかし少し調べてみると奥が深い。Revenue Watchなる自然資源からの収入の管理をモニターしているNGOもあるようだ。

しっかり勉強して、早く追いつこう。

2008年6月8日日曜日

コモン・ウェルス:込み合った惑星の経済

今日は家のベランダで、ジェフリー・サックス氏の新刊「コモン・ウェルス:込み合った惑星の経済」を読んだ。コロンビア大の教授で、国連ミレニアムプロジェクトの統括者でもある。かなり分厚い本で、内容も濃いが、一言で言えば、「ODAを増やし、かつ政府、企業、NGOなどがそれぞれ特有の役割を果たせば、現在地球が直面している、環境、人口、そして貧困の問題は解決出来る」という要旨か。

彼は、開発を成功させる要因として、(1)はっきりとした目的・ゴールがあり、(2)そのために効果的に使用し、かつ応用できる技術が存在し、(3)実行戦略がはっきりしており、そして、(4)大規模の資金があることの4つをあげている(p296)。

4番目の点と関連して、アフリカ緑の改革基金、世界インフラ基金、世界教育基金、世界コミュニティー開発基金などの新基金の設立を提言している。(p302)これは、なかなか面白い。あまり目新しくはないが、さらに、社会ベンチャーキャピタルや、NGOでのイノベーション推進、CSRの強化、技術的革新を推進するための研究開発への更なる投資、国連改革などを提言している。普段、自分の係わっているプロジェクトに没頭しがちな私としては、かなりマクロな視点から書かれているこの本を読むことにより、一歩高い所から開発援助を考える助けにはなる。


一方、開発のソフトな側面が弱いような気がする。以前にも「The Bottom Billion」に関連して書いたが、個人的には、国の発展は、これらのハードな戦略と同時に、途上国のリーダーシップと貧困層にいる人々たちのマインドセットをどのように変えていくかにかかっているような気がする。これはもっと小さい1つの企業のスケールで考えても、戦略・ゴールをつくって、ワークプランを作り上げて、お金を投資をしても、従業員一人一人の意識と行動が変わらなければ何も変わらないように。そして、プロジェクトXなどで浮き彫りにされているような国民のアツい心と行動が日本の発展をもたらしたように、、、。

では、途上国のリーダーシップと、貧困層の人々をインスパイアするにはどうすればよいか。手前味噌で申し訳ないが、シエラレオネで開始した、「開かれた政府プロジェクト」は、その第一歩だと考えている。さらに、ここ最近考えているアイデアがあって、実現の方向性を色々考えている(一度頓挫した、、)。ちょっとぶっとんだコンセプトに興味がある人は一緒に議論できればと思う、、、。

2008年6月7日土曜日

アフリカで牛乳を10分間放置すると

こうなる。コーヒーを入れている間、先に牛乳をコップに入れておいたところ、コーヒーができて戻るとこうなっていた。アリが何十匹(何百か)もたかっている。写真では見えないが、コップの外にも何百匹もうろうろしている。ちょっと感動したのでアップする。

家を空けていたのでゴキブリもかなり多いが、写真は自粛して載せません。

2008年6月6日金曜日

空から見るフリータウン

さっきフリータウンに帰ってきました。ルンギ空港にて、日本で買ったパナソニックのLumixでパチリ。やはり噂に聞いていた広角レンズが利いて、今までのカメラで撮った写真とは違う。しかしデータは結構重い。シエラレオネのバンドウィズでアップロードするのはかなり時間がかかる、、、。 見て分かるように雲が多く、雨季の訪れを感じさせる。今も雨がぱらついてきた。































フリータウンの写真をヘリコプターから撮ってみました。

































これはヘリポートのすぐ隣のラムリービーチ。きれいでしょ。






2008年6月5日木曜日

ザ・ファシリテーター

森時彦氏著の「ザ・ファシリテーター」を読んだ。フィクションの物語を基に、ファシリテーションと呼ばれるテクニックを使い企業の改革をしていくプロセスを描いている本。問題解決のロジックだけではなく、改革のもたらす社員の心理的側面とその対応策がかなりよく書けている。

筆者は元GEで働いていたようで、ワークアウトやストレッチゴールなどジャック・ウェルチのもとで導入されたGEの手法にもいろいろ言及している。その他リーダーズ・インテグレーションの方法や、ボールを使った会議の進め方、ニュースペーパーテスト、「拡散」と「収束」、「Wow」といった視点など、すぐにでも使えるような例がどんどんと出てくる(詳しくは読んでみてください)。

近年ビジネス界では、問題解決系の本が非常に多く出ているが、グループダイナミックに注目し、ここまで「リアル」な経営改革の本はあまり読んだことがない。ノンフィクションではルー・ガースナーの「巨象も踊る」(Who said elephant can’t dance?)やフィクションの三枝匡氏の「V字回復の経営」くらいか。

現在オフィスの改革プロジェクトに携わっているので、非常に参考になった。すぐにでもいくつかの手法を試してみよう。

2008年6月4日水曜日

日本のカフェ

日本のカフェはいい。今回も本を読んだり、友人と会ったり(写真は大学時代の同級生K太郎)、昼ごはんを食べたり、ブログを書いたりして過ごした。東京在住以来のお気に入りはNeuf Cafeという恵比寿のとあるビルの9階にあるカフェ。サルベーション・アーミーで置いているような家具を使っており(いるが?)独特の雰囲気がある。音楽のチョイスもよい。ご飯もおいしい。

シエラレオネでも「カフェ」と名のつく場所がいくつかあるが、日本のカフェとは違い、好きなことをして長居をするようなところではない。やはりうちのバルコニーが日本のカフェに一番近いか?

2008年6月3日火曜日

日本の行政から学ぶこと

たまに日本に帰ると、いい面も悪い面もやはり途上国との違いを感じる。先日、大阪に帰った際、日本の自動車免許の更新するため、大阪府警の監督下にある門真の運転免許試験場に行った。その時のプロセスを書いてみよう。

8時45分の試験場開始時間の少し前についたが、もうかなり人が来ている。試験場の「案内人」の指示に従い、まずは、印紙を購入するために列に並ぶ。私の前には100人ほどいただろうか。窓口が3つあるので、3列に並んでくださいと言われる。15分ほどで私の順番が来て、2800円の印紙を買う。「次は免許のコピーをするので窓口2番に行ってください」と言われる。

この2番でも4つの窓口に合わせて4列に並ぶ。待つこと10分ほどで私の番がくる。免許を渡し、担当官が四角い機械に挿入する。期限前更新だったため、理由を聞かれる。「シエラレオネ」を一字ごと5回ほど説明した。「次は視力測定です。5番の窓口に行ってください。」とのこと。

5番の窓口にいくと、視力測定器の4台に合わせてまた列ができている。一人所要時間は20秒ほど。視力は問題なく、「次は7番窓口へいってください」。ここで、視力検査の結果を渡す。何か紙に書いていたが何をしているのかがよくわからず。「次は写真をとります。10番窓口まで行ってください。」

ここまで行くと、また100人ほど待機している。二人の担当官がワイアレスマイクをつけて手順を説明する。「今から5人の名前を呼びます。名前を呼ばれた方から順番にここを先頭に並んでください。」待つこと20分ほど。やっと名前を呼ばれる。写真をすぐにとり、「最後に講習を受けてください。」と青い紙を渡される。「優良者講習:別館2階10:40分-11:10分」と書いてある。二階に上がると、教室の前で1人立っており、「こちらです」と誘導してくれ、講習の教材を渡される。席につきしばらくすると、講習前の時間を使い、700円で購入できる「優良運転者カード」なるものの宣伝が始まった。メリットはあまり理解できなかったが、、、。

そして10時40分きっかりに教官が入ってきて、優良運転者向けの講習が始まった。おもな内容は、過去数年間の交通道路法の改正の概要、大阪府下における交通事故のトレンドとおもな原因について。その過程で、声を大きくしたり小さくしたり、電気をつけたり消したり、スライドを使ったりして、注意がそれないように気を使っているのが見受けられる。最後に、「ぜひ、xxとxxの2点に気をつけてください。」といって講習は終了。最後に新しい免許証を受け取る。これも名前を呼ばれた順に前に行き、前におかれたかごに先ほどの青いカードを返却したのち、免許証を受け取る。晴れて今後5年間有効な新しい免許を獲得。

仕事柄、開発途上国の行政機構とどうしても比較してしまう。この運転試験場の行政は、もちろんオンラインサービスやその他のオートメーションで、ビジネスプロセスを効率化できる部分はたくさんある(それもかなり)。しかし、このプロセスをGivenとして考えると(大きな前提だが)、オペレーターとしてはなんとも素晴らしい仕事ぶりではないか。まず、すべてのプロセスが、かなり細かくマニュアル化されている。その細かいプロセスを皆が完全に理解し、それを几帳面にすべて実行している。時間もきっちり。運転者の過去の違反・事故記録によって変えられる講義内容も悪くない。行政の末端まで新しい法律が理解されて、運転者に対しても要点を簡潔に伝えられる。同じプロセスを設計しても、シエラレオネではほとんど機能しないだろうが、この日本のDisciplineにはいつも感服する。