森時彦氏著の「ザ・ファシリテーター」を読んだ。フィクションの物語を基に、ファシリテーションと呼ばれるテクニックを使い企業の改革をしていくプロセスを描いている本。問題解決のロジックだけではなく、改革のもたらす社員の心理的側面とその対応策がかなりよく書けている。
筆者は元GEで働いていたようで、ワークアウトやストレッチゴールなどジャック・ウェルチのもとで導入されたGEの手法にもいろいろ言及している。その他リーダーズ・インテグレーションの方法や、ボールを使った会議の進め方、ニュースペーパーテスト、「拡散」と「収束」、「Wow」といった視点など、すぐにでも使えるような例がどんどんと出てくる(詳しくは読んでみてください)。
近年ビジネス界では、問題解決系の本が非常に多く出ているが、グループダイナミックに注目し、ここまで「リアル」な経営改革の本はあまり読んだことがない。ノンフィクションではルー・ガースナーの「巨象も踊る」(Who said elephant can’t dance?)やフィクションの三枝匡氏の「V字回復の経営」くらいか。
現在オフィスの改革プロジェクトに携わっているので、非常に参考になった。すぐにでもいくつかの手法を試してみよう。
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