2008年4月2日水曜日

ドナー会議

今日、国連と世銀の共同チェアーのもと、主要ドナーの非公式会議が行われた。議題は、次期PRS(Poverty Reduction Strategy)の進捗状況の確認と各ドナーの近況報告。欧州連合、イギリス、ドイツ、イタリア、日本、アイルランド、アフリカ開発銀行、ユニセフ、UNDP、UNIOSILの代表が参加した。UNDPの大ボスが出張でいないため、私が出席することになった。

PRSは、2005-2007年のものが去年で失効したにも関わらず、新しい2008-2010年度のものがまだ完成していない。政権交代の影響で、プロセスが遅れている。世銀やイギリスなどの開発援助はこれがなければ行いにくいようで、現状のPRS作成の遅れに少ししびれを切らしている模様。お互いのドナーの情報を持ち寄って、現在どこまで本当に進んでいて、どのような支援が必要かを話した。

感じたのは、我々UNDPのシエラレオネ政府リーダーシップとの「近さ」。よく「近すぎる」とも批判はされるが、その政府との緊密な関係で、最大手ドナー達があまり知らない情報を持っているようだ。我々が内部で当たり前として話しているようなことが、他のドナーにあまり知られていないようだ。もちろん一方で、我々の知らない情報も多くあるが。。。

ドナーの近況報告の部分では、各ドナーが様々な開発プロジェクト人員に対して払っている異なった給料水準が問題になった。この部分ではドナー間の調整があまり進んでいないため、かなりいびつは給料体系が出来上がっているのだ。たとえば、あるドナーがシエラレオネ人のプロジェクト・マネージャーに月2000ドル払っているそのとなりで、他のドナーが同じようなポジションに対して、月3000ドル払っていたりする。この問題は以前からかなりされていたが、未だに解決されていない。関係機関で集まって、別途話し合おうということにおさまった。次の会議は1ヶ月後、ユニセフがホストとなることになった。

ところで、今日の会議の雰囲気はかなりリラックスしたものだったが、皆真剣(まあ当然だが、、)。パリ宣言の達成は、こういった地道な活動が不可欠なのだろう。

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