2008年4月9日水曜日

現場での「国連改革」

近年の国連改革、Simplification & Harmonisationの波で国連機関内の調整がますます重要になっている。 現在シエラレオネでは、国連を代表する駐在調整官を補佐するポジションが空席のため、今日IOM,UNHCR,UNDP,UNICEF,WFPからの担当官が参加し、この調整官補佐人をインタビューすることになった。この補佐官は、国連の活動全体の調整を補佐するという非常に難しい役割を担うことになる。

インタビューを行うなかでまず感じたのは、国連機関内の文化と規制の違い。各機関では、それぞれの機関のルールに基づいてスタッフの採用を行うが、それが必ずしも統一されている訳ではない。ある機関では、ある面接のもっていきかたをするが、他の機関では異なった面接の仕方を行う。そのため、そもそも、どのように面接を行うかを話し合うだけで30分程の時間を費やした。また、各機関、それぞれの活動する分野が異なるため、どうしてもその分野についての知識を問いたくなる。さらに、意志決定をする際も、国連機関の「代表」が集まっても、誰がボスかはっきりせず、最終決定をするのがむずかしい。

最終的には皆で一人の候補者を選ぶことに合意したが、現場での国連改革というのはこういうことを効率的にこなしていくことなのだろうと感じた一日だった。まだまだ先が長い。

2 件のコメント:

saco さんのコメント...

やっぱりどこでもこういう問題があるんですねぇ〜
パプアにいた時は、ドナーコーディネーション会議を開く際にだれが招待状を出すかで結構もめていました。。
この問題はなかなか道が長いですね。。
いいOne UN Teamができるといいですね!

中村俊裕 さんのコメント...

そう、何事も忍耐やね。しかし塵も積もれば山となるはず。まだ鹿児島にいるんかな?